LINEスタンプの著作権ってどうなってる?知っておきたい基本ルール

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LINEスタンプを作るとき、「自分の作品の著作権はどうなるんだろう?」
と気になった方も多いのではないでしょうか。

また、「このキャラクターや写真を使っていいのかな?」
と迷った方もいるかもしれません。

この記事では、LINEスタンプと著作権に関する基本的なルールを、
公式の利用規約・審査ガイドライン・公式ブログの情報をもとに整理しています。

※本記事は2026年5月時点の情報に基づいています。
利用規約やガイドラインは改定されることがあるため、実際の制作・申請時は必ず最新の公式情報をご確認ください。

目次

日本の著作権法では、著作権は著作物を創作した人に自動的に発生します。
登録や申請は不要で、作品を作った時点で権利が生じます。

自分でデザインしたオリジナルのLINEスタンプは、
そのイラストや文字を創作したクリエイター自身が著作権者となります。

LINE Creators Marketの利用規約(最終更新:2026年1月30日)では、
クリエイターが本サービスを実際に利用することにより、LINEヤフー株式会社に対して以下の利用権を許諾するとされています。

許諾の内容具体的な内容
複製コンテンツをコピー・複製すること
翻訳・翻案言語や形式を変えて利用すること
改変コンテンツを変更・修正すること
公衆送信インターネット等で広く送信すること
再許諾上記の権利を第三者に再度許諾すること

⚠️ 利用規約には著作権そのものを「譲渡する」という規定はなく、
クリエイターがLINEに対してこれらの利用を「許諾する」という形をとっています。

つまり、著作権はクリエイター自身が持ったまま、
LINEに「この範囲で使ってもいいですよ」と許可を出しているイメージです。

著作権には、財産的な権利のほかに「著作者人格権」(氏名表示権・同一性保持権など)があります。

LINE Creators Marketの利用規約には、クリエイターについて次のような記載があります。

クリエイターは、本素材および本コンテンツに関する著作者人格権等の権利を当社または当社の指定する第三者による上記範囲での利用に対しては行使せず、また本素材または本コンテンツの権利が第三者に帰属する場合、当該第三者をして行使させないものとします。

これは著作者人格権を手放す(放棄する)わけではなく、
「規約で決められた範囲でのLINEの利用については、権利を主張しません」という同意ということです。

オリジナルスタンプを作る際は自分の著作権だけでなく、他者の権利を侵害しないことも重要です。

いけない3つの権利とNGリスク

著作権

アニメ・漫画・ゲームのキャラクター、イラスト、写真など、
第三者が著作権を持つものは、権利者の許諾なくスタンプに使用することはできません。

LINE Creators Marketの利用規約では、
第三者の著作権を侵害する行為は禁止事項として明記されています。

商標権

企業のロゴやブランド名、サービス名など、商標登録されているものは、
無断での使用が商標権侵害となる場合があります。

利用規約では、
商標権を含む知的財産権の侵害も禁止されています。

肖像権(プライバシー権・パブリシティ権)

LINEスタンプ公式ブログ(2022年7月)では、肖像権として以下の2つの権利が説明されています。

2つの顔:友達と有名人(プライバシー権・パブリシティ権)

■ プライバシー権とは

「自分の顔や姿を勝手に撮影されたり公開されたりしない権利」です。
同ブログでは以下のように説明されています。

たとえ、相手が友達や家族であっても勝手に写真を撮ったり、
SNSやスタンプで公開することは肖像権の侵害になり得ます。

■ パブリシティ権とは

「有名人や著名人が、顔・肖像・名前などが商品の販売等を促進し経済価値を生み出す場合、
本人や所属事務所などの許諾を得ることなく、みだりに撮影・公開されない権利」
です。

有名人や著名人の顔・肖像・名前などを、本人や所属事務所などの許諾なく使用すると、
差止や損害賠償を請求されることがあります。

近年、AIを活用してLINEスタンプを制作する方も増えてきました。
AIを使ったスタンプを申請する際の注意点を確認しておきましょう。

AI生成コンテンツの定義

LINEは以下のいずれかに該当する場合をAI生成コンテンツと定義しています。

  • AIが生成した素材をそのまま使用、または他の素材と組み合わせたもの
  • AIによって全てもしくは主要な部分が生成されたもの
  • AIを補助ツールとして使用したもの

つまり、完全にAIで生成した場合だけでなく、制作の一部にAIを使った場合も申告対象です。

AI使用の申告が必要

LINE Creators Market 申請フォームのAI使用選択画面
出典:LINE Creators Market

申請フォームには「AIの使用」という項目があり、
「AIを使用しています」または「使用していません」のどちらかを選択します。

LINEストアのスタンプページ(AI情報あり表示)

出典:LINE STORE

AIで作成したスタンプを申請すると、ショップページに[AI]マークが自動表示されます。
また申告がなくてもLINEが独自に判断して[AI]表示を付ける場合があります。


なお、AI生成コンテンツの判断基準はLINEヤフーの裁量により変更される場合があるため、
定期的に公式情報を確認しておくことをおすすめします。

著作権・肖像権の侵害がないか

AI生成であっても、既存キャラクターや著名人に酷似した画像が出力される場合があります。
審査ガイドラインでは著作権・肖像権の侵害は禁止されているため、公開前に画像検索などで酷似したものがないか確認しておくことをおすすめします。

生成AIの著作権・商用利用について詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。

LINE Creators Marketの審査ガイドラインでは、
以下のような内容のコンテンツは審査に通らないとされています。

審査で認められないコンテンツ(レッドフラグ)
 禁止・非承認の対象 具体例
著作権・商標権・特許権・意匠権等の侵害許諾なく使用したキャラクター、ロゴ、ブランド名
権利の所在が明確でないもの許諾のない二次創作
肖像権・パブリシティ権等の侵害許諾を得ていない人物の顔、似顔絵
公序良俗に反するもの暴力的・性的な表現など

⚠️ 権利者の許諾がある場合は申請できる可能性があります。
その場合、ライセンス証明書や契約書など、許諾を証明できる書類の提出が求められることがあります。

配布終了後

利用規約では、スタンプの配布を終了(販売停止)にした後も、
既にダウンロードしたLINEユーザーは引き続き利用できるとされています。
クリエイターはこの点を事前に承諾することになります。

アカウントを削除した場合

利用規約には、以下のような記載があります。

クリエイターの本サービスにおけるすべての権利は、理由を問わず、アカウントが削除された時点で消滅します。クリエイターが誤ってアカウントを削除した場合であっても、アカウントの復旧はできませんのでご注意ください。

⚠️ アカウント削除は取り消しができません。
削除前に必ず必要な情報・データを確認・保存しておきましょう。

 質問 回答
自分で描いたキャラクターはスタンプにできる?はい。
自分が創作したオリジナルキャラクターであれば、
基本的に問題ありません。
アニメや漫画のキャラクターを使っていい?権利者の許諾が必要です。
無許諾での使用は審査ガイドラインで禁止されています。
有名人の似顔絵はスタンプにできる?審査ガイドラインでは「許諾を得ていない人物の顔、似顔絵等」は認められないとされています。
友達の写真をスタンプに使っていい?本人の許可が必要です。
許可なく使用することはプライバシー権の侵害になり得ます(公式ブログより)。
販売を終了したらスタンプは使えなくなる?販売終了後も、既にダウンロードしたLINEユーザーは引き続き利用できます。
アカウントを削除したらどうなる?本サービスにおけるすべての権利が消滅します。
削除前に必ず内容を確認しておきましょう。

LINEスタンプと著作権に関する基本的なポイントをまとめました。


まとめ|制作前に確認しておきたい、5つのポイント
  • すべて自分で創作したオリジナル作品である
  • LINEへの「利用許諾」の範囲と意味を理解した
  • 「著作者人格権の不行使」に同意し、表示調整等のクレームは入れない
  • 他人の著作物、ロゴ、有名人・知人の顔写真を無断で使っていない
  • アカウント削除時はすべての権利が消滅するリスクを把握している

これらのポイントをおさえた上で、
公式の利用規約・審査ガイドラインもあわせて確認しておきましょう。


ルールは、あなたのクリエイティビティを守るための盾になります。

ルールを押さえておけば、あとは自由に楽しむだけです。
楽しみながら自分らしいスタンプを作ってみてください。


それでは、最後までお読みいただき、ありがとうございました。


参考情報(公式情報・一次情報)

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